ロールプレイング(RPG)の隠れた名作10選

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RPG(ロールプレイングゲーム)といえば、キャラクターの成長やストーリーへの没入感が大きな魅力ですが、その中には大作タイトルや有名シリーズに隠れて、あまり広く知られていない“隠れた名作”が存在します。この記事では、発売当時はあまり注目されなかったり、一部のファンにのみ愛されていたりするものの、後に再評価されるようになった10作品を厳選してご紹介します。どれも独特の味わいを持ったRPGばかりなので、プレイの機会があればぜひ体験してみてください。

1. テラニア(天地創造)〔スーパーファミコン〕

エニックス(当時)から発売されたアクションRPGで、『ソウルブレイダー』や『ガイア幻想記』を手がけたクインテットが開発した三部作の完結編とされる作品です。人類や文明が滅んだ世界を舞台に、主人公・アークが世界を再生していく壮大なストーリーが特徴。心に残る音楽や切なくも美しい物語は、ファンから高い評価を受けていますが、同時期の人気RPGに埋もれてしまった感が否めません。スーパーファミコンのRPG史において、未だに語り継がれる深いストーリー性が魅力の隠れた名作です。


2. バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海 〔ゲームキューブ〕

モノリスソフトとトライクレッシェンドが共同開発した、カードバトル要素を取り入れたRPG。空に浮かぶ大陸や背中に翼を持つ人々など、ファンタジックな世界観が大きな見どころです。戦闘システムは手札式のカードを使う独特のスタイルで、リアルタイムでカードを選びながらコンボをつなげていく戦略性が楽しめます。グラフィックやサウンドも高水準ながら、当時のゲームキューブ市場では知名度が伸び悩みました。操作に慣れると一気にハマる魅力を秘めた一本です。


3. ラジアントヒストリア 〔ニンテンドーDS〕

アトラスから発売されたタイムトラベルをテーマにしたRPGで、複雑に絡み合う時空の分岐を行き来しながら物語を進めるのが特徴。シナリオの評価が非常に高く、選択次第で変化する多彩なエンディングがプレイヤーを惹きつけます。バトルは3×3のマス目を利用した戦略的なターン制で、敵をまとめて攻撃するコンボを狙うのが快感。リメイク版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』も3DSで発売されていますが、知る人ぞ知る名作の域を未だに抜け出していません。


4. ロストオデッセイ 〔Xbox 360〕

『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親、坂口博信氏率いるMistwalkerが開発に携わったJRPG。千年を生きる主人公カイムの重厚なストーリーと、伝統的なターン制バトルが魅力です。映像美や音楽のクオリティも高く、特に短編小説形式で語られる回想シーンは涙を誘う名エピソードが多数あります。しかしながらXbox 360独占タイトルだったこともあって日本国内でのプレイヤー数は伸び悩み、話題作に比べると“隠れた名作”として語られることが多い作品です。


5. 幻想水滸伝II 〔PlayStation〕

コナミから発売された『幻想水滸伝』シリーズの2作目。前作からのデータ引き継ぎ要素があり、引き込まれるようなストーリー展開や仲間を108人集めるという大ボリュームが特徴です。シンプルながら奥深いターン制バトルと、濃密な人間ドラマがファンの心を掴みました。海外では評価が高いものの、日本国内では知名度がいまひとつだったため、結果的に“隠れた名作”のイメージが強くなっています。


6. ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア- 〔PlayStation 2〕

トライエースが手がけたアクション要素の強いRPGシリーズ『ヴァルキリープロファイル』の2作目。斬新なサイドビュー戦闘システムをさらに進化させ、複数のキャラクターを同時に操作して敵を一網打尽にする爽快感が味わえます。美麗なグラフィックや北欧神話をベースにした世界観は魅力的ですが、やや複雑なゲームシステムや時系列の入り組んだストーリーがライトユーザーにはハードルが高かったのも事実。万人向けとは言い難いものの、高く評価するコアなファンが多いタイトルです。


7. バウンサーの冒険(Jade Cocoon) 〔PlayStation〕

『もののけ姫』『ナウシカ』でおなじみの天野喜孝氏がキャラクターデザインを手がけたファンタジーRPG。主人公は森の精霊やモンスターと戦いながら村を救うための旅に出ますが、最大の特徴はモンスターを仲間にして育てる要素にあり、合成することで外見や能力が変化していく面白さがあります。ビジュアルや世界観は独特で、ほの暗い雰囲気と神秘性が同居。派手さはあまりないものの、一度ハマると病みつきになる育成システムが見逃せません。


8. シャドウハーツ シリーズ 〔PlayStation 2〕

一作目の『SHADOW HEARTS』、そして続編の『SHADOW HEARTS II(アビス ゲート/From the New World)』と展開したダークファンタジーRPG。実在の世界史にオカルトやホラー要素がミックスされた雰囲気が強烈で、現実の街を舞台にしつつも怪異がうごめく独特の世界観が魅力です。戦闘では「ジャッジメントリング」というタイミング良くボタンを押すシステムを採用し、程よい緊張感とアクション性を演出。地味ながらカルト的な人気を誇り、未プレイなら一度は触れてほしいシリーズです。


9. The Last Story 〔Wii〕

Mistwalkerが開発し、任天堂が発売したWii専用のアクションRPG。FFの坂口博信氏、音楽の植松伸夫氏といったJRPG界の大物がタッグを組んだ作品です。剣や弓によるリアルタイムアクションに加えて、「ギャザリング」というヘイト管理システムやカバーアクションなど、アクション要素が取り入れられているのが特徴。恋愛や仲間とのドラマを描くストーリーも好評でしたが、Wii後期のタイトルであったため大きく話題にはならず、今なお“通好み”のRPGとして語られています。


10. オカゲ 〜影の王国〜 (Okage: Shadow King) 〔PlayStation 2〕

ポップでコミカルな雰囲気を持ちながら、どこか不気味さも漂う独特のRPG。自分の影に憑依した「魔王スタン」にこき使われる少年アリと、風変わりな仲間たちが織りなす冒険は、ブラックジョークやパロディ要素も満載です。システム的にはオーソドックスなターン制バトルですが、ユーモアあふれるイベントや個性的なキャラクター同士の掛け合いが楽しく、独特のビジュアルスタイルと世界観で根強いファンを獲得しました。


まとめ

RPGの魅力は、単にレベルを上げるだけでなく、物語に没入し、キャラクターと共に成長していく体験にあります。今回挙げた10作品は、有名シリーズほどの認知度はないかもしれませんが、プレイすれば強烈な印象が心に残るものばかりです。グラフィックや演出が斬新だったり、戦闘システムにひと癖あったり、物語のテーマが奥深かったりと、それぞれが独自の輝きを放っています。

もしもRPGの楽しみ方をさらに広げたいと思っているなら、こうした“隠れた名作”に手を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。メジャータイトルとは一味違う冒険の感動を味わうことができるはずです。気になるタイトルがあれば、ぜひ実際にプレイして、あなたのRPG体験に新たな刺激をプラスしてみてください。